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昭和史の逆説

新潮新書 271

出版社名 新潮社
出版年月 2008年7月
ISBNコード 978-4-10-610271-4
4-10-610271-4
税込価格 748円
頁数・縦 207P 18cm

商品内容

要旨

昭和史は逆説の連続である。希望はいつの間にか絶望へと変わる。夢と思えたものが悪夢に転ずる。平和を求めたはずが戦争になり、民主主義の先にファシズムが生まれる。一筋縄では進まない歴史の奔流のなかで、国民は何を望み、政治家はどのような判断を下していったのか?田中義一、浜口雄幸、広田弘毅、近衛文麿など、昭和史の主人公たちの視点に立って、「かくも現代に似た時代」の実相を鮮やかに描き出す。

目次

第1章 山東出兵は、国際協調が目的だった
第2章 軍の暴走は協調外交と政党政治が抑えていた
第3章 松岡洋右は国際連盟脱退に反対していた
第4章 国民は“昭和デモクラシー”の発展に賭けた
第5章 戦争を支持したのは労働者、農民、女性だった
第6章 アメリカとの戦争は避けることができた
第7章 降伏は原爆投下やソ連参戦の前に決まっていた

著者紹介

井上 寿一 (イノウエ トシカズ)  
1956(昭和31)年東京都生まれ。学習院大学法学部教授。一橋大学社会学部卒業。同大学院法学研究科博士課程などを経て現職。法学博士。戦前昭和期の日本外交に関する史的研究が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)