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隆慶一郎全集 巻14

死ぬことと見つけたり 下

隆慶一郎全集  14

出版社名 新潮社
出版年月 2010年4月
ISBNコード 978-4-10-647014-1
4-10-647014-4
税込価格 1,760円
頁数・縦 345P 20cm
シリーズ名 隆慶一郎全集

商品内容

要旨

死人斎藤杢之助の前に次々と現れる陋劣な輩。金縛りの術で魔剣をもてあそぶ松山主水、好色強欲な富豪高木彦右衛門、甘ったれの若殿光茂、そして、陰に陽に鍋島藩取り潰しを画策する松平信綱。「さあて、松平伊豆を殺しにゆくかね」杢之助の“いくさ人魂”に火がついた。

おすすめコメント

一日一日、死して生きる! 江戸と佐賀を股にかけ、烈々たる士魂が白熱する傑作。この男、毎朝死ぬことを日課としていた。思念のなかで、猛虎の爪に引き裂かれるさまを実感する。常住坐臥、死人として生きるべし――。泰平の世にあっても死の鍛錬を怠らず、義に生きた斎藤杢之助。その莫逆の友、中野求馬と巨漢の怪僧牛島萬右衛門の「葉隠武士」三人衆が、時の老中松平信綱の計略を挫き、明暦の大火の真相を斬る。

著者紹介

隆 慶一郎 (リュウ ケイイチロウ)  
1923年東京生まれ。東大文学部仏文科卒業。小林秀雄と出会い編集者となる。その後、中央大学等で仏語仏文学を教えつつ、54年、脚本家の道に。映画「にあんちゃん」でシナリオ作家協会賞受賞。84年、『吉原御免状』で六十歳にして小説家デビューし次々に話題作を発表。89年、『一夢庵風流記』で柴田錬三郎賞を受賞するも、授賞式を待たずに11月4日永眠、享年六十六(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)