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シーソーモンスター

出版社名 中央公論新社
出版年月 2019年4月
ISBNコード 978-4-12-005182-1
4-12-005182-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 428P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • シーソーモンスター

    何とも奇妙?な文芸企画が始まっている。9人の売れっ子が3つのルール縛りで、古代から未来までの歴史物語を競作するというもの。ルールは1)海族と山族の2つの種族の対立を描く。2)同じ隠れキャラクターを登場させる。3)共通アイテムが複数ある。本作は、第一弾で平成を担当した3月発刊の朝井リョウ「死にがいを求めて生きているの」に次ぐ第2弾。プロジェクト発起人の伊坂幸太郎による中編2編が収録されている。一作目「シーソーモンスター」は1980年の昭和バブル期、もう一作「スピンモンスター」は2050年の近未来が舞台。平凡な家庭の嫁姑争いを題材に、かたや天才科学者が遺した手紙がもとで時空を超えた奮闘劇というもの。複数の作家で物語がつながっていくという壮大なストーリーを追いかけてみてください。

    (2019年5月5日)

商品内容

要旨

我が家の嫁姑の争いは、米ソ冷戦よりも恐ろしい。バブルに浮かれる昭和の日本。一見、どこにでもある平凡な家庭の北山家だったが、ある日、嫁は姑の過去に大きな疑念を抱くようになり…。(「シーソーモンスター」)。ある日、僕は巻き込まれた。時空を超えた争いに―。舞台は2050年の日本。ある天才科学者が遺した手紙を握りしめ、彼の旧友と配達人が、見えない敵の暴走を阻止すべく奮闘する!(「スピンモンスター」)。

おすすめコメント

昭和後期と近未来を舞台にして、家庭と世界の平和を守るべく、男たちが奔走する!(『スピンモンスター』ほか、中篇二本を収録)『小説BOC』「螺旋プロジェクト」人気連載遂に書籍化。

著者紹介

伊坂 幸太郎 (イサカ コウタロウ)  
1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒。2000年「オーデュボンの祈り」で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。04年に『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞を、短編「死神の精度」で日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。08年には『ゴールデンスランバー』で本屋大賞、山本周五郎賞を受賞、14年『マリアビートル』で大学読書人大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)