明治を生きた男装の女医 高橋瑞物語
出版社名 | 中央公論新社 |
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出版年月 | 2020年7月 |
ISBNコード |
978-4-12-005320-7
(4-12-005320-2) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 230P 20cm |
商品内容
要旨 |
女性が医師免許の試験を受けられなかった時代―。その門戸をこじ開け、無償で妊産婦の命を救った女医がいた。 |
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目次 |
第1章 父の遺言を胸に(二四歳の門出 |
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明治23年(1890)、神戸港を出航したドイツ汽船に乗っていた唯一の日本人女性、高橋瑞。ドイツへの女子留学生、それも私費で渡ったのは瑞が最初だった――。 瑞は女学生として初めて済世学舎に学んだ後、2年間の医学実習を終え、明治20年(1887)、公許女医第三号として医籍登録し、翌年、日本橋に「高橋医院」を開く。36歳だった。医院は繁盛したが、1年半後、「もっと産婦人科学を究めたい」とドイツへの留学を決める。女には大学で研究する道が閉ざされていたため、外国へ行くしか方法がなかったのだ……。ドラマチックな高橋瑞の人生とともに、瑞が出逢い、見送った無名の女たちの運命、また、女医誕生への門戸を開いた仲間たちとの友情も感動的である。