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明治のナイチンゲール大関和物語

出版社名 中央公論新社
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-12-005653-6
4-12-005653-8
税込価格 2,530円
頁数・縦 317P 20cm

商品内容

要旨

看病婦が「賎業」とされていた時代―女性の経済的自立を目指し、職業看護婦の道を切り拓いた女性たちがいた。

目次

第1章 故郷黒羽
第2章 鹿鳴館
第3章 桜井看護学校
第4章 医科大学附属第一医院
第5章 越後高田「知命堂病院」
第6章 東京看護婦会
第7章 大関看護婦会

出版社・メーカーコメント

今や看護師は、社会に欠かせない職業である。所定の学校で専門知識や技能を身につけ、国家試験に受かってはじめて就くことのできる専門職であり、人の健康や命を守る尊い職業として、広く認知されている。しかしかつては、「カネのために汚い仕事も厭わず、命まで差し出す賤業」と見なされていた。家老の娘に生まれながら、この「賤業」につき、生涯をかけて「看護婦」の制度化と技能の向上に努めたのが、大関和(ちか)である。和は離婚して二人の子を育てる母親でもあった。和とともに看護婦となり、彼女を支え続けた鈴木雅もまた、二人の子を持つ「未亡人」であった。これは近代日本において、看護婦という職業の礎を築いた二人のシングルマザーの物語である。

著者紹介

田中 ひかる (タナカ ヒカル)  
1970年東京都生まれ。学習院大学法学部卒業。専修大学大学院文学研究科修士課程にて歴史学を、横浜国立大学大学院環境情報学府博士課程にて社会学を専攻。博士(学術)。女性に関するテーマを中心に、執筆・講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)