匣真演義 姫賊僑燐伝
出版社名 | 中央公論新社 |
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出版年月 | 2025年3月 |
ISBNコード |
978-4-12-005901-8
(4-12-005901-4) |
税込価格 | 2,420円 |
頁数・縦 | 282P 20cm |
商品内容
要旨 |
大陸の中央に巨大な匣、「源匣」がそびえるその国は、真族と呼ばれる者たちが治めていた。真族はみな生まれた時に、小さな匣を与えられる。小匣は決して開くことはなく、ただ一つの文字が刻まれているのみである。だが、この一字こそが己の運命であり、時には持ち主に不可思議な力を与えるという。大陸一の港町・顎港の路地裏で育った少女僑燐は、四人の兄妹と共に育ての親を殺め、彼が頭目を務めていた盗賊団を乗っ取った。僑燐の持つ一字は、「盗」。姫賊・僑燐の名が国中に知れ渡るとき、歴史がうねりを上げて動き始める。構想10年、物語年表は1000年分。謎に満ちた世界に飲み込まれる! |
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出版社・メーカーコメント
匣(はこ)に刻まれた一字は己の運命。その字に従うか、刃向かうか−−。これは少女が国を「盗」み、世界を変える物語。大陸一の港町・顎港の路地裏に、赤子が打ち棄てられていた。僑燐(きょうりん)と名付けられたその少女の持ち物は、首に提げられた小さな匣のみ。それもまるで開く気配がなく、ただ「盗」の字が刻まれているだけ。この一字に導かれるように、長じた僑燐は盗賊団を乗っ取り、義賊として民たちに慕われていく。そして顎港の支配者と対立し、歴史がうねりを上げて動き始める。