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「戦争体験」の戦後史 世代・教養・イデオロギー

中公新書 1990

出版社名 中央公論新社
出版年月 2009年3月
ISBNコード 978-4-12-101990-5
4-12-101990-3
税込価格 924円
頁数・縦 286P 18cm

商品内容

要旨

アジア・太平洋戦争下、三〇〇万人以上犠牲者を出した日本。この「戦争体験」は、悲劇として語られ、現在では反戦・平和と結びつくことが多い。だが、戦後六〇年のなかでそれは、実は様々な形で語られてきていた。本書は、学徒兵たちへの評価を中心に、「戦争体験」が、世代・教養・イデオロギーの違いによって、どのように記憶され、語られ、利用されてきたかを辿り、あの戦争に対する日本人の複雑な思いの変遷をみる。

目次

第1章 死者への共感と反感―一九四五〜五八年(遺稿集のベストセラー
戦没学徒の国民化―教養への憧憬
戦没学徒への反感
反戦運動の隆盛
反戦とファシズムの類似性―学生運動批判)
第2章 政治の喧噪、語りがたい記憶―一九五九〜六八年(六〇年安保と「戦争体験」の距離
農民兵士たちの心情
「戦争体験」への拒否感―戦中派の孤立)
第3章 断絶と継承―一九六九年〜(大学紛争の激化―「わだつみ像」の破壊
天皇をめぐる「忠誠」と「反逆」
戦争責任論と教養の現代)

著者紹介

福間 良明 (フクマ ヨシアキ)  
1969(昭和44)年熊本県生まれ。92年同志社大学文学部卒業、出版社勤務ののち、2003年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。香川大学経済学部准教授を経て、2008年より立命館大学産業社会学部准教授。専攻は歴史社会学・メディア史。著書『「反戦」のメディア史―戦後日本における世論と輿論の拮抗』(世界思想社、2006年、内川芳美記念マス・コミュニケーション学会賞受賞)、論文「ラフカディオ・ハーン研究言説における『西洋』『日本』『辺境』の表象とナショナリティ」(『社会学評論』210号、2002年、日本社会学会奨励賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)