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日本恋愛思想史 記紀万葉から現代まで

中公新書 2193

出版社名 中央公論新社
出版年月 2012年11月
ISBNコード 978-4-12-102193-9
4-12-102193-2
税込価格 902円
頁数・縦 243P 18cm

商品内容

要旨

日本人はどのような恋愛をしてきたのか―。記紀万葉の時代から公家文化、武家文化、町人文化の時代を経て、近代の恋愛結婚至上主義、戦後の純潔教育、性の解放へ。恋愛研究の第一人者である作家・比較文学者が、古今東西の文献を博捜し、古典的名作から戦後の通俗小説、映像作品まで目配りしつつ圧倒的なスケールで描く、比較恋愛思想史の決定版。『“男の恋”の文学史』以来一五年におよぶ研究の集大成。

目次

1 思想としての恋愛(恋愛輸入品説と十二世紀西欧の発明説―どう間違っているか
古代恋愛文藝の東西
日本の公家文化とトゥルバドゥールの時代
ルネッサンスと徳川文化
西洋近代の恋愛思想)
2 恋愛と日本の近代(明治期知識人の混乱
「恋愛結婚至上主義」への道
戦後の純潔教育のなかで
性の解放と近世の美化)

おすすめコメント

『もてない男』で知られる比較文学者・作家が、世界文学の古典的名作から戦後の通俗小説、映像作品まで渉猟して描く恋愛研究の決定版

著者紹介

小谷野 敦 (コヤノ アツシ)  
1962年、茨城県生まれ、埼玉県育ち。87年、東京大学文学部英文科卒業。97年、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。学術博士。90〜92年、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学に留学。94年より大阪大学言語文化部講師、助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て作家、比較文学者。2002年、『聖母のいない国』でサントリー学芸賞受賞。09年、小説『童貞放浪記』が映画化、10年、「母子寮前」が第144回芥川賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)