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世界史の叡智 悪役・名脇役篇

辣腕、無私、洞察力の51人に学ぶ

中公新書 2267

出版社名 中央公論新社
出版年月 2014年5月
ISBNコード 978-4-12-102267-7
4-12-102267-X
税込価格 902円
頁数・縦 225P 18cm

商品内容

要旨

近代中国で悪名高い政治家といえば、まず汪兆銘の名前が挙がる。だが今日「売国奴」と断罪されるこの指導者は、祖国を戦火から守るべく対日和平を模索した、筋金入りの愛国者でもあった。本書では史学の成果を生かしつつ、古今東西の事例を検証。時代の波に翻弄された悪役たちの横顔を紹介し、隠れた名脇役たちの活躍にも光を当てる。古代ペルシャの大王からイタリア映画全盛期の巨匠まで、バラエティに富んだ五一人の列伝。

目次

1(キュロス二世―寛容を旨としたイランの祖
レオニダス一世―歴史に残る壮絶な最期 ほか)
2(アルフレッド大王―史上初の「イギリス人の王」
トグリル・ベク―セルジューク朝を築いた兄弟愛 ほか)
3(朱元璋―猜疑心の塊となった英傑
李芸―「室町の朝鮮通信使」の胆力 ほか)
4 (阮恵―「逆賊」から「救国の英雄」に
ジェーン・オースティン―婚活問題解決のヒント ほか)

著者紹介

本村 凌二 (モトムラ リョウジ)  
1947年(昭和22年)、熊本県に生まれる。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学教授等を経て、早稲田大学国際教養学部特任教授。東京大学名誉教授。博士(文学)。専攻、古代ローマ史、『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』でJRA賞馬事文化賞を受賞。2008年、一連の業績に対し、地中海学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)