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日本人にとって聖なるものとは何か 神と自然の古代学

中公新書 2302

出版社名 中央公論新社
出版年月 2015年1月
ISBNコード 978-4-12-102302-5
4-12-102302-1
税込価格 968円
頁数・縦 241P 18cm

商品内容

要旨

一神教とは異なり、日本人にとって神は絶対的な存在ではない。山岳や森林をはじめ、あらゆる事物が今なお崇拝の対象となり得る。遠くさかのぼれば、『古事記』に登場する神々は、恋をするばかりか嫉妬もし、時に寂しがり、罪さえも犯す。独特の宗教観や自然観はどう形成され、現代にまで影響を及ぼしているか。「カムナビ」「ミモロ」などのキーワードを手がかりに記紀万葉の世界に分け入り、古代の人びとの心性に迫る。

目次

序章
第1章 神と地名の古代学
第2章 原恩主義の論理
第3章 「モリ」に祈る万葉びとたち
第4章 「カムナビ」と呼ばれた祭場、聖地
第5章 神の帯にする川
第6章 ミモロは人の守る山
第7章 畏怖と愛惜とい感情
第8章 人と天皇と神と
終章

著者紹介

上野 誠 (ウエノ マコト)  
1960年(昭和35年)、福岡県に生まれる。國學院大學大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学。博士(文学)。奈良大学文学部国文学科教授。国際日本文化研究センター客員教授。研究テーマは万葉挽歌の史的研究、万葉文化論。日本民俗学会研究奨励賞、上代文学会賞、角川財団学芸賞を受賞。オペラや朗読劇の脚本も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)