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サウジアラビア 「イスラーム世界の盟主」の正体

中公新書 2670

出版社名 中央公論新社
出版年月 2021年11月
ISBNコード 978-4-12-102670-5
4-12-102670-5
税込価格 902円
頁数・縦 203P 18cm

商品内容

要旨

1744年にアラビア半島に誕生したサウジアラビア。王政国家、宗教権威国、産油国の貌を持つキメラのような存在だ。王室内の権力闘争や過激主義勢力との抗争、石油マネーをめぐる利権により、内実はヴェールに包まれている。中東の新興国はいかにして「イスラーム世界の盟主」に上りつめたのか。宗教・経済・女性問題は克服できるか。イスラームの国家観と西洋近代の価値観の狭間で変革に向かう、大国の実像を描き出す。

目次

序章 イスラームの世界観
第1章 サウジアラビアの歴史
第2章 国家を支える宗教界
第3章 王室と権力
第4章 石油がもたらしたもの
第5章 過激主義の潮流
第6章 変革に向かう社会
終章 イスラーム社会としての過去、現在、未来

出版社・メーカーコメント

1744年にアラビア半島に誕生したサウジアラビア。王政国家、宗教権威国、産油国の貌(かお)を持つ大国でありながら、王室内の権力闘争や過激派との抗争、石油マネーの行方など内実はヴェールに包まれている。「中東のガラパゴス」はなぜ「イスラーム世界の盟主」に上りつめたのか? 王国を貫くイスラームへの理解を深めながら、西洋近代も内面化し、宗教・経済・女性問題を克服して幸福モデルを築く大国の実像を描き出す。

著者紹介

高尾 賢一郎 (タカオ ケンイチロウ)  
1978年三重県生まれ。同志社大学大学院神学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(神学)。在サウジアラビア日本国大使館専門調査員、日本学術振興会特別研究員PD(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)などを経て、2019年4月より中東調査会研究員。専門は宗教学ならびに現代イスラーム思想・社会史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)