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物語オーストラリアの歴史 イギリス植民地から多民族国家への200年

新版

中公新書 2741

出版社名 中央公論新社
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-12-102741-2
4-12-102741-8
税込価格 1,100円
頁数・縦 343P 18cm
シリーズ名 物語オーストラリアの歴史

商品内容

要旨

南半球の大陸オーストラリア。1788年以降、英国の植民地としてヨーロッパから移民を迎え、金鉱開発と羊毛貿易によって成長。1901年に建国した。戦後は白豪主義を転換してアジア諸国と結びつき、21世紀は多民族国家として存在感を示している。本書は、英帝国や日本、アメリカ、中国と対峙しながら、豪大陸が国家形成する成長物語である。旧版を刷新し、料理・観光のコラムを追加。「理想社会」の成功と挫折を活写する。

目次

第1章 揺れる自画像とアイデンティティ
第2章 理想社会の建設―白豪主義とアジア系労働者問題
第3章 ヨーロッパの帝国主義に翻弄される―英帝国の敵
第4章 日本問題の登場―対外脅威と安全保障
第5章 国連外交と冷戦の戦士―大国政治への関与と挫折
第6章 多文化ミドルパワーの国家像―ベンチャー型中小企業国家
第7章 米中新時代―新たな大国関係のはざまで

出版社・メーカーコメント

1788年、イギリスの植民地として出発したオーストラリア。ヨーロッパ移民が立ち上げた白豪主義の国は、資源と貿易を通じて成長し、1901年に独立。世紀20は戦争と移民政策で東アジア世界と交わり、世紀も多民族国家と21して独自の力を発揮している。本書は、英帝国やアメリカ、日本、中国と対峙しながら、ミドルパワー国家が台頭する成長物語である。旧版を全面刷新し、200年以上の海域の歴史空間を克明に描く。

著者紹介

竹田 いさみ (タケダ イサミ)  
1952年東京都生まれ。上智大学大学院国際関係論専攻修了。シドニー大学、ロンドン大学留学。Ph.D.(博士、国際政治史)取得。獨協大学名誉教授、同大学院講師。専門は海洋安全保障、東南アジア・インド太平洋の国際関係、海洋と海賊の世界史。著書『移民・難民・援助の政治学』(勁草書房、1991、アジア・太平洋賞特別賞受賞)『世界史をつくった海賊』(ちくま新書、2011、国際理解促進図書優秀賞受賞、山縣勝見賞特別賞受賞)『世界を動かす海賊』(ちくま新書、2013、山縣勝見賞特別賞受賞)など
永野 隆行 (ナガノ タカユキ)  
1967年茨城県生まれ。上智大学大学院国際関係論専攻修了。ウェールズ大学、ロンドン大学政治経済大学院(LSE)留学。博士号(国際関係論、上智大学)取得。獨協大学外国語学部教授。専門はオーストラリア外交史、国際政治史。オーストラリア学会代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)