• 本

大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失

中公新書 2885

出版社名 中央公論新社
出版年月 2025年12月
ISBNコード 978-4-12-102885-3
4-12-102885-6
税込価格 1,034円
頁数・縦 216P 18cm

商品内容

要旨

一九二〇年代から三〇年代、大阪市は「大大阪」と呼ばれ、人口で東京を抜き、日本最大の都市として存在感を際立たせていた。しかし、大大阪は、中央の東京に対抗することで、むしろ独自性を喪失していく―。本書は、大衆社会におけるラジオ、吉本興業、職業野球、宝塚歌劇など多様な切り口を通じて、その軌跡を追う。「大阪らしさ」の源流を描き出しながら、現在まで続く日本社会の均質性の問題を照らす試み。

目次

序章 大大阪が隔てる二つの世界
第1章 大阪放送局始末記―「既得権益打破」が生んだもの(放送の主導権を奪え!―新旧実業家たちの攻防
大電買収事件―大阪放送局の前哨線
日本放送協会へ―そして官僚支配だけが残った)
第2章 ラジオが夢見た国民文化―均質な言語空間の創造(声の中央集権化
BKが夢見た「完璧なコミュニケーション」)
第3章 吉本は「大阪的」か?―「大衆」の発見と「大阪」の没落(吉本と「大衆」の出会い
漫才は「大阪人」のためにあらず
漫才のメディア論)
第4章 職業野球とタカラヅカ―見世物としての近代(阪急文化圏とはいかなる場所か?
職業野球の源流―西洋文化と武士道のキメラ
見世物か?教育か?―職業野球と宝塚歌劇の共通性)
終章 文化的であること、放置すること

出版社・メーカーコメント

戦前の一時期、「大大阪」と呼ばれた大阪市は、なぜ中央である東京と均質化していったのか。ラジオや職業野球、吉本興業、宝塚などを通じ、「大阪らしさ」というイメージの内実に迫る試み。

著者紹介

長〓 励朗 (ナガサキ レオ)  
1983年大阪府生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。京都文教大学専任講師などを経て、桃山学院大学社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)