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大不況には本を読む

中公新書ラクレ 321

出版社名 中央公論新社
出版年月 2009年6月
ISBNコード 978-4-12-150321-3
4-12-150321-X
税込価格 814円
頁数・縦 237P 18cm

商品内容

要旨

もはや読書と出版の復権はありえないのか。「思想性ゼロの国」日本でいま起きている日本人の魂のドラマを描き、「本を読む」人間をここに取り戻すための方法を深く考察した、硬骨の力作。

目次

第1章 この不況はどのような不況なのか?(解決は困難だが、解明はそう困難ではない大不況
この大不況はどのように収束されるのか?)
第2章 人類の折り返し点(黒船にやって来られた国の考え方
経済は永遠に発展しうるのか?
歴史はもう停止しているかもしれない
日本と世界の不思議な関係)
終章 「本を読む」ということ(役に立たない「本書のまとめ」
「本を読む」ということ)

おすすめコメント

「『不況』と『本』という、今となっては『一つに結びつきにくい』と思われているものを一つにして、この本を書くことにしたのです」(著者)。百年に一度の大不況のなか、「思想性ゼロの国」日本でいま起きている日本人の魂のドラマを描き、「本を読む」人間をここに取り戻すための方法を深く考察した硬骨の力作。出版の未来はどこにあるのか。活字離れという問題はなにを意味しているのか。現代の百科全書的知識人が著す乾坤一擲の一冊。

著者紹介

橋本 治 (ハシモト オサム)  
1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以降、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルに精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調平家物語』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)