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戦国武将に学ぶ究極のマネジメント

中公新書ラクレ 645

出版社名 中央公論新社
出版年月 2019年2月
ISBNコード 978-4-12-150645-0
4-12-150645-6
税込価格 968円
頁数・縦 280P 18cm

商品内容

要旨

戦国の世は、つねに戦争と死という極限状況におかれている点で、史上最も過酷な時代であった。武将たちは、その判断を誤れば自分だけでなく、家臣とその家族をも破滅に追い込む。それだけに、彼らの活躍や言葉の中に、現代人の苦難や挫折を乗り越えるヒントがある。本書は、著者の中世・戦国史研究と女子校経営での知見と実践をふまえ、組織運営や人材登用など、今に生かせる、武将たちの知恵・発想・戦術を探ろうとするものである。

目次

第1章 時代を拓いた天下取り三人の頭脳(直感に閃く信長の斬新な発想
信長のアイディアを開花させた秀吉
豊かな経験で国家の指針を示した家康)
第2章 将たる器(戦国リーダーの役割
先を読み決断する勇気
人の心をつかむ
信義と誠実こそ名君の条件)
第3章 戦国大名の人材登用と育成(人材登用
人材育成)
第4章 名将の人を動かす極意(人遣いの心得
待遇と信賞必罰
従うものを心服させる名将の威厳)
第5章 働き方の知恵(身だしなみと礼儀作法
幹部重臣の心得
対人関係五つの心得)

おすすめコメント

日本中世史研究40年、学校経営15年と、研究・経営の両面に携わってきた著者。校長・理事長の任にあった豊島岡女子学園では、戦国武将の領国経営や生き方を拠り所に、学校運営にあたり、女子御三家(桜蔭・雙葉・女子学園)と肩を並べる難関大合格実績(最多の年で東大41名)を挙げている。戦国時代は、つねに戦争と死という極限状況にあったという点で、史上最も過酷な時代であった。武将たちは、その判断を誤れば自分だけでなく、家臣とその家族をも破滅に追い込む。それだけに、彼らの活躍や言葉の中に、現代人の困難や挫折を乗り越えるヒントがある。本書では、著者の専門の中世・戦国武家社会研究やNHK大河ドラマの監修、女子校経営での経験から、人材育成やマネジメントなど、現代の組織において実際に役立つ、戦国武将の知恵・発想・戦術、ひいては人間力を探ろうとするものである。

著者紹介

二木 謙一 (フタキ ケンイチ)  
1940年、東京都生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。専門は有職故実・日本中世史。國學院大學教授・文学部長、豊島岡女子学園中学高等学校校長・理事長を歴任。現在は、國學院大學名誉教授、豊島岡女子学園学園長。1985年、『中世武家儀礼の研究』(吉川弘文館)でサントリー学芸賞(思想・歴史部門)を受賞。NHK大河ドラマの風俗・時代考証は「花の乱」から「軍師官兵衛」まで14作品を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)