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鳥取力 新型コロナに挑む小さな県の奮闘

中公新書ラクレ 724

出版社名 中央公論新社
出版年月 2021年3月
ISBNコード 978-4-12-150724-2
4-12-150724-X
税込価格 858円
頁数・縦 253P 18cm

商品内容

要旨

鳥取県は、日本で最も小さな県である。中国地方の片田舎としか認識されず企業誘致を提案しても苦笑いされた。しかし大震災と新型コロナ感染拡大により時代の空気と価値観が変わった。鳥取を魅力的な場所と思ってもらえるようになったのだ。新型コロナ感染症対策では、ドライブスルーのPCR検査を導入し独自の施策展開。クラスター対策条例なども施行し、感染者が一番少ない県となった。本書では、小さな県の大きな闘いを徹底紹介する。

目次

第1章 新型コロナと闘え(危機感からの新型コロナ対策
医療関係者と心ひとつに感染症病床も確保 ほか)
第2章 「ないけど、ある」鳥取の戦略(「ないけど」の「その後」
星取県 ほか)
第3章 現場の声に耳を傾ける(鳥取県中部地震
すべての被災住宅を支援し店舗なども助成 ほか)
第4章 コロナ禍からパラダイムシフトへ(パラダイムシフトの足音
大切な「人財」を育む ほか)
第5章 新型コロナを越えていけ(新型コロナと闘うため国と地方のパートナーシップを
新型コロナ分科会で現場の声を ほか)

出版社・メーカーコメント

都道府県の中で、もっとも人口が少ない鳥取県。知事の平井氏が初当選した平成19 年には、初めて人口が60万人を割るという事態が起こった。人口減少にくわえて少子高齢化という課題に対し、鳥取県は大きな危機感をもって対策に取り組んできた。地域のポテンシャルを引き出し、産業の活性化、観光の振興を目指す。漫画、アニメとのジョイントでクールジャパンを展開。企業誘致や移住も率先して推進する新しい地域再生を推進した。本書は具体的な事例を紹介し地方自治の在り方を考える。また、新型コロナウイルス感染での小さい県だから出来る危機管理も徹底紹介する。

著者紹介

平井 伸治 (ヒライ シンジ)  
1961年、東京神田生まれ。開成中学・高校を経て、84年、東京大学法学部卒業。自治省(現総務省)に入省。兵庫県や福井県で地方自治に携わり、海外でもカリフォルニア大学バークレー校政府制度研究所客員研究員、自治体国際化協会ニューヨーク事務所長を歴任。鳥取県庁へ出向し、総務部長を経て2001年には全国最年少(当時)で副知事となった経験から、地元の声を受けて、2007年、鳥取県知事選挙に出条し初当選。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会に地方自治体から唯一参加し、現場の声を届けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)