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蒐集物語

改版

中公文庫 や20-2

出版社名 中央公論新社
出版年月 2014年5月
ISBNコード 978-4-12-205952-8
4-12-205952-6
税込価格 1,100円
頁数・縦 263P 図版12P 16cm
シリーズ名 蒐集物語

商品内容

要旨

「蒐集はものへの情愛である」「愚かなものを蒐集してはならない」「高い代価なるが故にものを誇るのは浅はかな趣味である」…。民藝運動の創始者であり、日本民藝館の創立者である著者が、真にものを愛する心と、蒐集の心得の真髄を、豊富な体験にまつわるエピソードをまじえて解き明かす名エッセイ。

目次

盒子物語
鬼の行水
信楽の茶壼
宋拓梁武事仏碑入手の由来
赤絵鉢
曽我屏風入手の顛末
湯釜
色紙和讃に就いて
行者の墨跡
丹波焼の蒐集
京都の朝市
那覇の古着市
木喰上人発見の縁起
木喰上人遺跡佐渡調査の思い出
蒐集に就いて
蒐集の弁
貧乏人の蒐集
民藝館の蒐集

著者紹介

柳 宗悦 (ヤナギ ムネヨシ)  
明治22年(1889)、東京に生まれる。東大心理学科卒業。宗教哲学者、美術評論家、民藝研究家。明治43年、学習院在学中に武者小路実篤、志賀直哉とともに雑誌『白樺』を創刊。宗教関係の著述等を著す。明治43年の日本の朝鮮併合後、政府の朝鮮固有文化無視政策に抗議し李朝の陶磁を収集、大正13年(1924)、京城(日本植民地統治時代のソウルの呼称)に朝鮮民族美術館を開設。続いて日本の日常雑器の美の再発見という仕事に取り組み、浜田庄司、河井寛次郎、芹沢〓(けい)介らの実作者と民藝運動を起こし、昭和6年(1931)、雑誌『工藝』を創刊、同11年、東京の駒場に日本民藝館を創立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)