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バン・マリーへの手紙

中公文庫 ほ16−8

出版社名 中央公論新社
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-12-206375-4
4-12-206375-2
税込価格 814円
頁数・縦 305P 16cm

商品内容

要旨

ユセンにしないと出てこない味なのよ―心にとまる言葉や思いを「湯煎」にかけ、日々を身体に染み込ませる。氷の中に眠る狩人、焼きいも屋さんの落とし物、パリに歩いてやってきたキリンの子ども…熱が通りきらなかった部分に目を凝らせば、流れゆく時の切実な一瞬があらわれる。心の奥の塊を、やわらかな火であたためるエッセイ集。

目次

牛乳は噛んで飲むものである
五千年後の健康飲料
火事と沈黙
最小の三分の一を排棄すること
煉瓦工場の退屈
運河について
束ねた柱
ペンキ屋さんには氣がつかなかつた
悪魔のトリル
落下物について〔ほか〕

おすすめコメント

「バン・マリー」(bain−marie)とは仏語で「湯煎」の意味。心に浮かぶ淡い想念を、ゆっくり湯煎にかけるように味わい、繊細な言葉で綴ったエッセイ集。「牛乳は、噛んで飲むものよ」と幼稚園の先生に教えられた遠い昔のこと、中原中也の詩にひそむ「退屈」へ辿りつく修学旅行の思い出など、著者の精緻にして柔らかな感性が、時間をかけて奥深くまで火を通す湯煎のように心を温める。

著者紹介

堀江 敏幸 (ホリエ トシユキ)  
1964年、岐阜県生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)