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給仕の室(へや) 日本近代プレBL短篇選

中公文庫 ち8-12

出版社名 中央公論新社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-12-207247-3
4-12-207247-6
税込価格 946円
頁数・縦 349P 16cm

商品内容

要旨

日本近代文学において作家たちは、「男性間の愛と絆」をどのように描いてきたのか―国木田独歩の少年物から山本周五郎の時代小説まで、一九〇二~四九年に発表された幅広いジャンルの短篇小説十五篇を精選。現在のBL文化に至る想像力と表象の豊かな源流を辿る文庫オリジナルアンソロジー。

出版社・メーカーコメント

「やはり恋です。男同士の恋!」 それは、彼らの関係がまだ「BL」と呼ばれる以前の話――日本近代文学における「男性間の愛と絆」をテーマに、1902~49年に発表された傑作・名作・怪作を精選。小説では1960年代に森茉莉、少女漫画では70年代に「24年組」が登場して以降、この分野では作者・読者とも女性層が拡大していったが、本書ではそれ以前の20世紀前半に発表された短篇を集成、現在に至るBL文化の源流を辿る。 表題作は1910年「白樺」に発表され、長らく文学全集でしか読むことができなかったため、「図書室を使って読む小説」として一部で名高い逸品。その他、実話から童話、怪談、時代小説まで幅広いジャンルの短篇を揃える。 【目次】 1 秋田雨雀「同性の恋」(1907) 日下シン「給仕の室」(1910) 倉田啓明「若衆歌舞伎」(1912) 山崎俊夫「執念」(1918) 木下杢太郎「船室の夜」(1916) 室生犀星「お小姓児太郎」(1920)+「美小童」(1926) 綿貫六輔「小松林」(1922) 2 国木田独歩「画の悲しみ」(1902) 田中貢太郎「ある神主の話」(1920) 小川未明「野薔薇」(1920) 岡本かの子「過去世」(1937) 豊島与志雄「死ね!」(1934) 太宰治「駈け込み訴え」(1940) 山本周五郎「泥棒と若殿」(1949) 解説・佐伯順子