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岡倉天心 茶の本

NHK100分de名著ブックス

出版社名 NHK出版
出版年月 2016年10月
ISBNコード 978-4-14-081708-7
4-14-081708-9
税込価格 1,100円
頁数・縦 147P 19cm

商品内容

要旨

近代化・西欧化路線が主流であった明治期の日本。そのただ中にアメリカで出版された『茶の本』は、東洋の伝統的な精神文化の奥義を説き、自然との共生を謳う、未来を見据えた先見の書であった。小さきものの中に偉大なものが宿り、日常の中に深遠な世界がある―。岡倉天心没後一〇〇年が経過し、近代化の限界に直面するいま、私たちの進むべき道について考える。

目次

第1章 茶碗に満ちる人の心(茶を通して東洋文明の意義を語る
交響曲のように共鳴する語り ほか)
第2章 源泉としての老荘と禅(茶の好みにあらわれる時代精神
茶道は日本で完成された ほか)
第3章 琴には琴の歌を歌わせよ(茶室にあらわれる禅の思想
茶室の装飾原理 ほか)
第4章 花、そして茶人の死(花は人生の友
自然の立場から人間を問う ほか)
ブックス特別章『茶の本』をめぐる五つの日本文化論(『武士道』―サムライと騎士
『善の研究』―純粋経験から絶対無へ ほか)

おすすめコメント

20世紀初頭、岡倉天心は、物質主義的文化が支配的だった欧米世界に対して『茶の本』を英語で書き、東洋の伝統的な精神文化の奥義を説きつくした。自然との共生を説いた先見の書の真価が、今明らかになる!

著者紹介

大久保 喬樹 (オオクボ タカキ)  
1946年生まれ、横浜に育つ。東京大学教養学部教養学科フランス科、同大学院比較文学比較文化修士課程を経て、フランス高等師範学校およびパリ第三大学に学ぶ。現在、東京女子大学日本文学専攻教授。『岡倉天心 驚異的な光に満ちた空虚』(小沢書店)で第1回和辻哲郎文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)