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日本の魚は大丈夫か 漁業は三陸から生まれ変わる

NHK出版新書 360

出版社名 NHK出版
出版年月 2011年9月
ISBNコード 978-4-14-088360-0
4-14-088360-X
税込価格 814円
頁数・縦 221P 18cm

商品内容

要旨

資源枯渇と魚価安で、衰退の一途を辿る日本の漁業。既得権でがんじがらめの「水産ムラ」にいまメスを入れなければ、漁業者の暮らしは救われず、食卓から国産の魚が消える日も近いだろう。しかし、適切な資源管理と健全な組合経営で、日本は世界有数の豊かな漁業と海と食卓を取り戻せる―。改革派の旗手が三陸復興へ思いを込めて描く、持続的で儲かる漁業の未来図。魚の放射能汚染についても解説。

目次

序 いま漁業を改革しなければ、日本の魚は食べられなくなる
第1章 三陸漁業者はいま―変わり果てた海を前に
第2章 花形産業から斜陽産業へ―日本漁業の近代史
第3章 儲かる漁業の方程式―先進国に学ぶ改革モデル
第4章 漁業は自己改革できるか―デタラメ経営との決別
第5章 新しい水産モデルを三陸から―産業とコミュニティ再生への提言
第6章 水産物の放射能汚染について最低限知っておきたいこと

おすすめコメント

いま漁業を変えなければ、魚が食べられなくなる!?世界的に魚食人気が高まり魚の値段が上がる中、日本の魚は、売り上げも自給率も右肩下がりである。日本の海は本来ひじょうに豊かなはずなのに、このままいけば我々の食卓から魚が消えてしまうほど水産資源が減っている。これまで消費者からは見えづらかった「水産ムラ」の構造的な問題をどう変え、豊かな産業と海と食卓を取り戻すか。改革派の旗手が三陸漁業復興への思いを込めて世に問う話題作。また、魚を安心して食べるために、情報が乏しい水産物の放射能汚染についても解説する。

著者紹介

勝川 俊雄 (カツカワ トシオ)  
1972年東京都生まれ。三重大学生物資源学部准教授。専門は水産資源管理と資源解析。東京大学農学生命科学研究科にて博士号取得。東京大学海洋研究所助教を経て現職。日本水産学会論文賞および日本水産学会奨励賞を受賞。研究の傍ら、政策提言のほか、漁業者や消費者とともに持続可能な水産資源管理や漁業の制度改革に向けて活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)