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アメリカのジレンマ 実験国家はどこへゆくのか

NHK出版新書 464

出版社名 NHK出版
出版年月 2015年7月
ISBNコード 978-4-14-088464-5
4-14-088464-9
税込価格 858円
頁数・縦 238P 18cm

商品内容

要旨

「貧困大国」「格差大国」等、アメリカをめぐる言説はどこまで的を射ているのか。これからの外交政策、日米関係はどうなるのか。そしてオバマはどんな歴史を紡ごうとしているのか。戦後70年を機に、アメリカ研究のトップランナーが、「歴史認識」「政治」「社会」「外交」からアメリカ社会が抱えるジレンマもろとも、その実相とダイナミズムを鮮やかに描き出す。

目次

第1章 アメリカの「歴史認識」―日本像から見る(不可解な日本の「保守」
なぜ右派が警戒されるのか
更新される「歴史認識」
「ディスカウント・ジャパン」への反応)
第2章 アメリカの「戦後」―保守とリベラルの相克(「自由社会の盟主」はいかにつくられたか
「黄金の五〇年代」を起点とするアメリカ現代史)
第3章 戦後社会の変質―自由大国のジレンマ(「個人化」する社会
保守化する経済、拡大する格差
超資本主義化する政治
新自由主義的「自治」の加速
社会のリベラル化)
第4章 オバマ外交の現実―「世界の警察官」からの退却(アメリカ再建への要請
アジアへの「リバランス」
転機を迎える日米関係
中東をめぐる混迷)
第5章 「アメリカの世紀」は終わったのか―親米/反米を超えて(アメリカ衰退論を検証する
アメリカの自画像
アメリカへのまなざし)

おすすめコメント

“ポストオバマ”のアメリカはどこへ向かうのか――。戦後70年を機に、気鋭の文化人類学者が、「歴史認識」「政治」「社会」「外交」から、アメリカ社会の実相とダイナミズムを鮮やかに描きだす。

著者紹介

渡辺 靖 (ワタナベ ヤスシ)  
1967年生まれ。慶應義塾大学SFC教授。専門はアメリカ研究、文化人類学、文化政策研究。ハーバード大学大学院にてPh.D.(社会人類学)取得。ハーバード大学国際問題研究所アソシエート、パリ政治学院客員教授、アメリカ学会常務理事などを歴任。著書に『アフター・アメリカ』(慶應義塾大学出版会。2004年サントリー学芸賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)