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古生物学者、妖怪を掘る 鵺の正体、鬼の真実

NHK出版新書 556

出版社名 NHK出版
出版年月 2018年7月
ISBNコード 978-4-14-088556-7
4-14-088556-4
税込価格 968円
頁数・縦 203P 18cm

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要旨

日本の古文書や古典文学などには、鬼や河童、鵺(ぬえ)といった異形の妖怪や不思議な生物がしばしば登場する。それらの正体を古生物学という現代のサイエンスで明らかにしようとする研究者がいる。乏しい材料から大胆な仮説を導くその手法からは、細部にわたる観察や斬新な視点と推論を学ぶことができる。本書では、著者であるその古生物学者が、「妖怪古生物学」と自ら名づけるユニークな試みの一端を紹介。それは、化石から元の姿を「復元」する古生物学の研究方法を、古文献の描写からその対象の真の姿を想像するのに当てはめるものだ。鬼、鵺、一つ目の妖怪、雷獣、河童などの研究事例が示され、いずれもこれまでの常識をくつがえすような仮説とその根拠が示されている。著者は、地質・古生物学を専門とし、京都大学霊長類研究所、産業技術総合研究所の研究員を経て、株式会社ActoWを設立。現在は兵庫県丹波市で自然を生かした地域づくりを行っている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2018年08月21日]

商品内容

要旨

鬼、鵺、河童、一つ目入道…。誰もがよく知るあの妖怪は、じつは実在した生き物だった!?遺された古文献を、古生物学の視点から“科学書”として読み解いてみると、サイエンスが輸入される以前の日本の科学の姿がほの見えるだけでなく、古来「怪異」とされてきたものたちの、まったく新しい顔があらわれる―。科学の徒が本気で挑む、スリリングすぎる知的遊戯!

目次

第1章 古生物学者、妖怪を見なおしてみる(鬼の真実―ツノという視点から
井上円了と寺田寅彦
妖怪「科学離れ」考)
第2章 古文書の「異獣・異類」と古生物(鵺考―『平家物語』『源平盛衰記』を読む
「一つ目」妖怪考―化石との関係
地誌の異獣考―『信濃奇勝録』を読む ほか)
第3章 妖怪古生物学って役に立つの?(「分類」という視点から見た妖怪
復元と想像・創造のはざま)

おすすめコメント

鬼、鵺、天狗、河童など日本の古文書に描かれた不思議な生物は数多い。本書はそうした古い文献に描かれた怪異を、個性あふれる生物学者が古生物学の視点からとらえ直し、その実像に迫る一冊。妖怪の正体を突き詰めていく中で、かつて日本に棲息した様々な生物の世界を明らかにし、科学の本質とは何かを考えさせる。

著者紹介

荻野 慎諧 (オギノ シンカイ)  
1978年山梨県生まれ。鹿児島大学大学院理工学研究科生命物質システム専攻博士課程修了、理学博士(地質・古生物学)。京都大学霊長類研究所、産業技術総合研究所の研究員を経て、株式会社ActoWを設立。現在は兵庫県丹波市で自然を生かした地域づくりを行う。古生物学の視点から日本各地の古い文献に出てくる妖怪や不思議な生き物の実体を研究する「妖怪古生物学」を提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)