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読めない人のための村上春樹入門

NHK出版新書 740

出版社名 NHK出版
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-14-088740-0
4-14-088740-0
税込価格 1,023円
頁数・縦 253P 18cm

商品内容

要旨

世界有数の人気を誇る現代作家であり、翻訳も文学賞の受賞も数多い村上春樹について、国内では「今さら読み始められない」「読んではみたが消化不良」「設定が非現実的で苦手」と敬遠されることもあった。本書はこうした(未)読者に対し、「自由の困難さ」を軸に読めば誰でも村上文学の魅力を味わえることを明快に示す。村上研究で博士号を得た著者が主要作品を解説し、やさしい文体で作家像を一新する新鮮な入門書!

目次

第一章 村上春樹の読まれ方―批評的読解と世界的共感
第二章 村上春樹が考える「自由」とは何か―地下鉄サリン事件と「単純な物語」
第三章 「橋を焼いた」作家―三つの習慣と「意識の整え方」
第四章 『ノルウェイの森』と『1Q84』―ベストセラーの“謎”を解く
第五章 諸刃の剣としての「想像力」―「かえるくん」・「ドライブ・マイ・カー」・『海辺のカフカ』
第六章 資本主義社会をどう生きるか―「交換」から「象」へ

出版社・メーカーコメント

世界で有数の人気を誇る作家であり、翻訳も文学賞の受賞も数多い村上春樹について、国内では「今さら読み始められない」「読んではみたが消化不良」「設定が非現実的で苦手」などと言われてきた。本書はこうした(未)読者に対し、どう読めば村上文学は面白いのかを明快に示す。村上がデビューから一貫して「自由の困難さ」を描いてきたことを指摘し、ベストセラーから短編、エッセイやインタビューに至るまで幅広く紹介して興味を抱かせる、新鮮な入門書。

著者紹介

仁平 千香子 (ニヘイ チカコ)  
1985年、福島県生まれ。文筆家、フリースクール東京y’s Be学園実学講師。東京女子大学文理学部英米文学科卒業後、豪ウーロンゴン大学人文学部で修士号、シドニー大学人文学部で村上春樹研究の博士号を取得後、山口大学で8年間講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)