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戦争をいかに語り継ぐか 「映像」と「証言」から考える戦後史

NHKブックス 1263

出版社名 NHK出版
出版年月 2020年6月
ISBNコード 978-4-14-091263-8
4-14-091263-4
税込価格 1,650円
頁数・縦 286P 19cm

商品内容

要旨

戦後七十五年を迎え、戦争体験者の声が聞けなくなりつつある。しかしそもそも戦争の実相は聞く者へ伝わってきたのか?本書は語り手と聞き手との関係を問い直すことから始めて、「戦争のリアル」を捉えるための現代的方法を探る試みだ。膨大なテレビドキュメンタリー、若い世代の受け止め方の変遷、そして語りによる伝承を綿密に分析することによって「語る‐聞く」パターンの限界を浮かび上がらせたうえで、視聴覚メディアを題材に継承の場を作る条件を明らかにする。「アーカイブ」の創造的活用を実証する、類例のない提言の書。

目次

序章 「戦後」が終わる前に
第1章 戦争を「語る言葉」のもどかしさ―戦後六十年以降のテレビ番組から
第2章 「戦争を知らない子供たち」について考える
第3章 「空白」を埋める―映像で出会いなおす「あの戦争」
第4章 語り継ぐ条件―対話への階梯
終章 「戦後」の、その先を生きる

おすすめコメント

戦後75年が経ち、体験者らの声が聞けなくなりつつある。彼らが揃って口にした「あの戦争」という言葉はスルーされていなかったか?─膨大な映像記録の調査やフィールドワークを通じ、従来の「語り継ぎ」に代わる場、感覚的メディアを材料とした開かれた議論の場を、新たな継承の場として提案する!

著者紹介

水島 久光 (ミズシマ ヒサミツ)  
1961年生まれ。東海大学文化社会学部広報メディア学科教授。慶應義塾大学卒業後、広告会社、インターネット情報サービス会社を経て、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。専門は現代の映像メディア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)