• 本

グローバル・ヒストリーとしての独仏戦争 ビスマルク外交を海から捉えなおす

NHKブックス 1267

出版社名 NHK出版
出版年月 2021年1月
ISBNコード 978-4-14-091267-6
4-14-091267-7
税込価格 1,650円
頁数・縦 286P 19cm

商品内容

要旨

一八七三年、ベルリンを訪れた岩倉具視らに対してビスマルクは「国際法などあてにならぬ、大国は無視できるのだから」と悔しさを吐露した。その背景には何があったのか―本書は、その直前、プロイセンが圧勝したと記憶されている“普仏戦争”の裏で、ビスマルクが遠く離れた米国に対し海軍力の不足を補うための交渉を仕掛け続けていたことを、史料をつないで読み解きながら明らかにしていく。明治政府を巻き込む地球規模の戦いとなった「独仏戦争」の知られざる一面を明らかにした、新発見の近代史!

目次

第1章 普仏対立へ―ルクセンブルクをめぐる戦争の危機
第2章 米国への打診
第3章 独仏開戦とフランス海軍への対応
第4章 北ドイツ沿岸の戦況
第5章 極東への影響
第6章 パリ宣言への幻滅とフランスへの反撃
終章 海からみたビスマルク外交

出版社・メーカーコメント

プロイセンがフランスを終始圧倒して勝利したかのように記憶されている“普仏戦争”の裏で、ドイツ連合を率いる宰相ビスマルクは必死で米国から船を買おうとしていた──なぜか? ビスマルクによる米国との交渉、国際社会への訴えから、中国・日本での停戦工作までを全地球規模で描く、知られざる近代史!

著者紹介

飯田 洋介 (イイダ ヨウスケ)  
1977年、茨城県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、岡山大学准教授。専門はドイツ近現代史、近代国際政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)