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仏教を「経営」する 実験寺院のフィールドワーク

NHKブックス 1293

出版社名 NHK出版
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-14-091293-5
4-14-091293-6
税込価格 1,760円
頁数・縦 283P 19cm

商品内容

要旨

人類学者が見た「現在進行形の仏教」。仏教といえば日本では葬式や美術、観光名所が連想されるが、東南アジアでは今もブッダの教えは“現役”であり、苦しみを超えて幸福を実現するための修行が行われている。その実態を探るため、ミャンマーで出家して調査した著者は布施のみで生きる出家者のあり方に仏教の可能性を確信し、帰国後の日本で檀家制度に頼らない新寺院を設立する。社会を避ける森の寺院と、社会貢献を志向する福祉寺院―ミャンマーにおける二つの対照的な寺院での経験をもとに、現代日本に「即した」仏教の形を例示する、類例のない記録。

目次

第一章 タータナ・ウンサウン寺院―「律」遵守の挑戦(「森の教学寺院」という謎
「律」にこだわる理由
在家者による寺院経営の可能性)
第二章 ダバワ瞑想センター―「善行」の共同体(瞑想と社会福祉の融合
「善行」至上主義
「非管理」という経営方針)
第三章 実験寺院・寳幢寺―「即身成仏」という理想(新寺設立の挑戦
現代日本に「即した」仏教とは
檀家制度から脱却するための経営とは)

出版社・メーカーコメント

2008年、ミャンマーで著者は戒律の厳しい「森の寺院」で出家する。布施のみで生きる理想的境地を経験して仏教の可能性を確信し、帰国後日本で新寺院を立ち上げ、現代日本に即した仏教のあり方を追求しはじめたが……。宗教の本質と現代的可能性に迫る、一気読み必至の学術ノンフィクション。

著者紹介

藏本 龍介 (クラモト リョウスケ)  
東京大学東洋文化研究所准教授。1979年生まれ。東京大学教養学部卒業、同大大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。専門は文化人類学。2006年からミャンマーで出家を含む現地調査を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)