• 本

バースト・ゾーン 爆裂地区

出版社名 早川書房
出版年月 2005年5月
ISBNコード 978-4-15-208637-2
4-15-208637-8
税込価格 1,870円
頁数・縦 441P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • テロリストとは何なのか。どんな姿をして、何を食べているのか、なかなか正体があきらかにされない。読み進むほどに想像力が刺激される。テロリン殲滅のため送り込まれた”大陸”で彼らが見たものとはいったい何なのか。テロリンの真の目的とは?これ以上はネタバレになるのでかかないほうがよかろう。分量、質ともかなりあり、一気に読みきることはむつかしいが、場面転換の妙で途中からよみかえすことなく続きを読み通すことができる。ただし、グロテスクな描写が満載なおで、免疫のない方は敬遠したほうが良いだろう。(のりあき)

    (2005年7月14日)

商品内容

要旨

「テロリンを殺せ!」ラジオからは戦意高揚のメッセージが四六時中流れ出す。テロリンっぽい子どもをいじめるテロリンごっこが流行する。テロリンっぽい行動をした奴は民衆のリンチでぶち殺される。いつ終わるともわからぬテロリストの襲撃に、民衆は疲弊し、次第に狂気の度合いを高めていった。肉体労働者の椹木武は病気の妻子を養うため、愛人を買春宿で働かせて稼ぎを搾取していた。小柳寛子は椹木のために、狂った客たちに弄ばれ続けていた。やぶ医者の斎藤良介は、今日も手術に失敗して一人を殺した。麻薬密売人の土門仁は浮浪者たちを薬漬けにしていた。素人画家の井筒俊夫は、売春宿で抱いた小柳のあとを尾け回していた。そして遂に最大級のテロが発生した。国家はテロリン殲滅の大号令を出し、地上最強の武器「神充」を確保せんと、大陸にある「地区」へ志願兵を送り込んだ。椹木、小柳、斎藤、土門、井筒、五人はそれぞれの思惑から「地区」へと向かう。しかし「地区」で待ち受けていたのは…超極限状況下における人間の生と死を、美しくかつグロテスクに綴る、芥川賞受賞作家渾身の破壊文学。

出版社
商品紹介

奇病の妻子の敵討ちに燃える椹木、娼婦の小柳。テロへの憎悪たぎるこの国で人々が織りなす奇怪なドラマ。

おすすめコメント

曇り、時々、雨、ところによりテロリスト。蹂躙されたわが国で人々が魂のサバイバルを繰り広げる、狂気と熱狂の破壊文学。芥川賞受賞第1作、初の書き下ろし長篇!

著者紹介

吉村 萬壱 (ヨシムラ マンイチ)  
2001年『クチュクチュバーン』で第92回文学界新人賞を受賞。かつてない奇想的な内容で選考委員の奥泉光氏から絶讃された。2003年には『ハリガネムシ』で第129回芥川賞を受賞し、文学界において高い評価を得る。人間の内面に潜む暴力性を象徴的に描き出し、山田詠美氏ら選考委員から高く評価された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)