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幽霊の脳科学

ハヤカワ新書 046

出版社名 早川書房
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-15-340046-7
4-15-340046-7
税込価格 1,254円
頁数・縦 214P 18cm

商品内容

要旨

脳神経内科医の著者のもとには時に「幽霊を見た」と訴える患者さんが訪れる。認知症やパーキンソン病による幻覚である。近年の研究によりそうした症状は「睡眠」と深く関わっていることが明らかになりつつあり、最新の診断基準に基づき古今東西の怪談や幽霊譚を分析すると、それらはまったく別の顔を見せ始める!「タクシーから消える髪の長い女の乗客」は高速道路催眠現象?「神隠し」はてんかんによる記憶障害?なぜ「夏の夜」によく出るのか?それは決して非科学的な存在ではない―。

目次

プロローグ 不思議な患者さん
第1章 寝入りばなや睡眠中に現れる幽霊〜語りかけてくる、触ってくる〜
第2章 道ばたに現れて車に乗り込んでくる幽霊〜高速道路催眠現象〜
第3章 深夜の闖入者〜レム睡眠行動異常症・ノンレム睡眠パラソムニア〜
第4章 子供にだけ見える!〜若年者がよく経験するありありとした幻影〜
第5章 人類は高次脳機能が発達したことで幽霊が見えるようになったのか?
エピローグ 怪談の3分の2は神経学的に説明できる

出版社・メーカーコメント

「タクシーに乗ってくる髪の長い女」は高速道路催眠現象、「神隠し」はてんかんによる記憶障害? 幽霊が夏の夜によく出る理由とは? 脳神経内科医として数々の不可思議な幻覚症状を長年診察してきた著者が、その診断基準を用いて古今東西の怪談を解き明かす

著者紹介

古谷 博和 (フルヤ ヒロカズ)  
1956年生まれ。脳神経内科医。鹿児島大学医学部卒業。医学博士(九州大学)。2013年、高知大学医学部に神経内科学講座を立ち上げ初代教授を務める。2022年に定年退官し、福岡県にある古賀病院21脳神経内科に勤務。主な研究テーマはパーキンソン病など神経・筋疾患の診療、筋ジストロフィーなど難治性神経・筋疾患の病態解明、治療法の開発(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)