
月への梯子
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2005年12月 |
ISBNコード |
978-4-16-324550-8
(4-16-324550-2) |
税込価格 | 1,676円 |
頁数・縦 | 253P 20cm |
書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
樋口有介は過去の受賞歴などから一応ミステリー作家に分類されているが、登場する人間へ注がれる暖かいまなざしにより、いわゆる「本格」系の作家たちとは一線を画した独特の最後の地位を築いている。本作もそのような著者の姿勢が如実にあらわれた作品で、アパートの住人たちのせつない人生を描いてゆく群像ドラマ的な仕立てとなっている。あっけない終わり方には少し裏切られた気がしないでもないが、それがまた、それまでのやるせない展開に一層哀しみを増す効果を出している。(のり)
(2006年2月4日)
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商品内容
要旨 |
ボクさんは四十代独身のアパート大家。少しとろいけれど、ご近所や店子の皆に愛されて幸福に暮らしている。ある日、入居者の女が殺された。屋根の修理で梯子に上り、窓から死体を発見したボクさんは地面に落下。病院で目覚めると、アパートの住人全員が失踪していた。やがて彼は、自分を取り巻くものが善意だけではなかったことを知る。ひとは、何を以て幸福になるのか。「知る」ことの哀しみが胸に迫る書き下ろし長篇。渾身のミステリー。 |
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出版社 商品紹介 |
店子の1人が殺され、続いて住人全員が消えたアパート。少しとろいが幸福に暮していた大家が○解きを始めると……書き下ろし長編。 |
おすすめコメント
真実を知ることは哀しみの始まり。なのになぜ、ひとは身を切られる痛みの中で、それを求めずにいられないのか―。ボクさんは四十代独身のアパート大家。少しとろいけれど、ご近所や店子の皆に愛されて幸福に暮らしている。ある日、入居者の女が殺された。屋根の修理で梯子に上り、窓から死体を発見したボクさんは地面に落下。病院で目覚めると、アパートの住人全員が失踪していた。やがて彼は、自分を取り巻くものが善意だけではなかったことを知る・・・。「知る」ことの哀しみが胸に迫る書き下し長篇。渾身のミステリー!