
天才たちの値段
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2006年9月 |
ISBNコード |
978-4-16-325250-6
(4-16-325250-9) |
税込価格 | 1,885円 |
頁数・縦 | 292P 20cm |
書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
平成15(2003)年、「キッドナッパーズ」で第四十二回オール讀物推理小説新人賞を受賞して頭角を表わした、門井慶喜氏の鮮烈なデビュー作である。美術ミステリといえば、作品の真贋、そして作品そのものに対する謎解きが焦点となるジャンルであるが、本書はその両方を備えている。美術品は眼で見て鑑賞するものであるだけに、文章で表現するとなると相当な知識と力量を必要とする。その意味で、ごまかしのない描写態度から感じるに、著者の美術に関する素養は並大抵のものではないと推察されよう。そして魅力的な登場人物。人のよい好青年の美術講師佐々木と、天才的な美術センスの持ち主神永の名コンビが、阿吽の呼吸で困難な依頼を解決してゆく活躍ぶりはまさに痛快。刎頚の友とはこのような関係かと思い入る。美術品は人をとりこにする魅力を持っている。その理由の一端を本書で感じとっていただけたら、著者の狙いは半ば達成されたも同然といえよう。(のり)
(2008年2月7日)
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商品内容
要旨 |
子爵の屋敷の地下室に秘蔵されていた巨匠ボッティチェッリ作『秋』!?世紀の大発見か、それとも罪深き贋作なのか。オール讀物推理小説新人賞受賞作家堂々のデビュー作。 |
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おすすめコメント
天才たちの値段美術品の真贋を舌で見分ける天才美術探偵・神永美有が西洋名画から正倉院御物まで様々な美術品にまつわる謎を快刀乱麻解き明かす!