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サランヘ夏の光よ

出版社名 文藝春秋
出版年月 2009年8月
ISBNコード 978-4-16-328560-3
4-16-328560-1
税込価格 1,676円
頁数・縦 207P 20cm

商品内容

要旨

終戦の二年前の夏、朝鮮で二十七年の生涯を閉じた母。幼い兄弟は、戦後の混乱のなか父と九州へ引揚げてきた。そして、三十年あまりたち、「私」は韓国を再訪。母の面影と幼い日々の記憶を求めて「私」は歩く。サランヘ(愛してるよ)―海峡をはさんで往還する愛と記憶の物語。

出版社
商品紹介

幼いころ、朝鮮半島で母を亡くし、戦後日本へ引き揚げてきた著者が、時を経て、ふたたび半島へと渡る。半自伝的作品。

おすすめコメント

母の死から書き起こされます。昭和18年8月15日。終戦まであと2年。幼い兄弟を遺して母は肺結核で亡くなった。享年27。場所は朝鮮半島南部の筏橋。歯科医の父とふたりの男の子は、その後終戦の混乱のなか、日本へと引き揚げる。時が流れて、主人公はハンセン病回復者との交流を目的としたワーク・キャンプに参加するため韓国を再訪する。そして、それは記憶のなかの故郷、記憶のなかの母をめぐる旅のはじまりだった。著者渾身の半自伝的小説。静かな感動に包まれます。

著者紹介

阿奈井 文彦 (アナイ フミヒコ)  
1938(昭和13)年朝鮮生まれ。45年、大分県に引き揚げる。66年、戦時下のベトナム各地を取材。このころから、エッセイ、ルポを多数発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)