虚報
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2010年1月 |
ISBNコード |
978-4-16-328870-3
(4-16-328870-8) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 383P 20cm |
商品内容
要旨 |
東日新聞長野支局から東京本社社会部へ異動してきた長妻厚樹は、「ビニール袋集団自殺」を取材していた。何人か集まり、睡眠薬を飲んだ上にビニール袋をかぶって窒息するという手口の自殺が全国で頻発していたのだ。この自殺に有名大学教授のサイトが影響していると週刊誌がスクープ。さらに、この大学教授が記者会見を開いたことで報道は過熱する。社会部キャップの市川博史の指示で取材に駆け回る長妻。しかし、東日新聞は他紙がスクープ記事を出す中、常に遅れをとっていた。追い込まれる市川と長妻。そんなとき、一本の電話が―。守りのミスと攻めのミス、若き記者に降りかかる迷いの一瞬。警察小説の旗手の新境地。 |
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おすすめコメント
堂場瞬一さん文春初登場作『虚報』は、「新聞ジャーナリズム」の世界で生きる男たちの苦悩を描いた意欲作です。長野支局から東京本社社会部へ戻ってきた長妻厚樹は、着任早々、「ビニール袋集団自殺」事件を担当。キャップの市川博史の指示で取材をするうちに、自殺者はみな有名大学教授が運営するサイトに影響を受けていたことが分かった。他社に抜かれ続けてきた長妻が起死回生のスクープを放つが、それが彼を窮地に追い込んでいく。一度読み始めたら止められない怒濤のエンターテインメントにご期待下さい。