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戦争と経済と幸福と

出版社名 文藝春秋
出版年月 2002年9月
ISBNコード 978-4-16-358940-4
4-16-358940-6
税込価格 1,362円
頁数・縦 147P 20cm

商品内容

要旨

著者は、本書で、画期的な思考の転換を読者に促す。日頃なにげなく、読み過ごす「日本が滅びないために」「日本の国益のために」といった表現の中に、すでにあなたを不幸にする種が潜んでいることが、鮮やかに論じられているのである。通信、IT、通貨、戦争、といったテーマに材をとりながら、11世紀のアラブ、14世紀のヴェネチア、17世紀のオランダ、あるいは戦中の日本、あるいはヒトラー政権下のドイツと、時空と文化を自由自在に飛びながら、個人の幸福と国家の幸福の相関関係をはっきりと描きだし、ナショナリストたちの虚妄を撃つ。

目次

第1章 アナーキストが創造したパソコン
第2章 ドコモが海外で使えない理由
第3章 戦争と経済
第4章 通貨が強いと国民は幸福か
第5章 中世暗黒時代にひとり輝いた国
第6章 アラブは西欧を凌駕していた
第7章 テロの恐怖か自由の死か

出版社
商品紹介

日本が強いと私たちは幸せか。ちょっと待て、ナショナリストの罠にだまされるな。古今東西大国の興亡に学ぶ私たちの幸福論。

著者紹介

末永 徹 (スエナガ トオル)  
1964年東京生まれ。83年東京大学教養学部文科1類に入学。法律、政治、経済、歴史などを幅広く学ぶ。87年同大学法学部を卒業し、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社に入社。トレーダーとして10年にわたって、最前線の市場を通じて世界を見る。97年に退社後、学生時代からの深い教養と、トレーダー時代に体得した市場観をもとに、『中央公論』『フォーサイト』『ほぼ日刊イトイ新聞』などにコラムを連載、経済評論の世界に新境地を開いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)