
「言論の自由」vs.(たい)「●●●」
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2004年4月 |
ISBNコード |
978-4-16-366110-0
(4-16-366110-7) |
税込価格 | 1,362円 |
頁数・縦 | 262P 19cm |
商品内容
要旨 |
『週刊文春』出版禁止事件の本質を抉る!「これはテロ行為である」「言論の自由の基本を忘れた裁判所・朝日・読売」「差し止め裁判官と『バカの壁』」立花隆の三大論文に、「北方ジャーナル事件判決文」など重要資料をたっぷり収録した“言論の教科書”。 |
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目次 |
第1部 司法テロ(仮処分決定までの経緯 |
おすすめコメント
「言論凍結の初期状態がはじまっているという危機意識に追われながら、私は猛然たるスピードで書いた。これほどのスピードで、これだけ中身のつまった本をかいたのははじめてである」(立花隆)
内容抜粋
本書「はじめに」より
まず、本書の奇妙なタイトルについて説明しておく。「●●●」の●●●には、各自頭の中で何を入れてもいい。「裁判所」と入れてもいいし、「司法権」と入れてもいい、「大新聞」でもいいし、「真紀子」でもいい。要するに第一部の冒頭で書いたように、いま日本は、再び言論の自由が失われて、伏せ字だらけの言論暗黒の時代に戻る寸前のところに来ているのかもしれないという危惧の念をもって、私はこれら一連の文章を書いてきた。VS.の相手はそういう未来の暗黒時代をもたらす側に荷担していると思われる連中全部である。この本の本文部分のベースになっているのは、週刊文春の四月一日号から四月十五日号まで三回にわたって緊急寄稿したものである。各部のタイトルは、週刊文春にのったときのままにしてあるが、内容的には、本にまとめるにあたって、大幅に加筆した。特に第三弾は倍以上にふえている。また、週刊文春発禁事件の流れがわかるように事実経過の流れと基本資料をたっぷりおさめた。資料は事件の流れに沿ってならべられているが、何しろ法律文書が多いから、読みにくい。オリジナル資料まで読む必要はないという人は、どんどんとばし読みしても、話は全部わかるように書かれている。本文をまず読んで、気になるところだけ資料を参照するというのがいちばん合理的な読み方である。