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脳内汚染

出版社名 文藝春秋
出版年月 2005年12月
ISBNコード 978-4-16-367840-5
4-16-367840-9
税込価格 1,760円
頁数・縦 313P 20cm

商品内容

要旨

子ども部屋に侵入したゲーム、ネットという麻薬。医療少年院勤務の精神科医が世に問う警告の書。

目次

今、すべての人を襲う危機
頻発するゲーム型犯罪と損なわれる現実感
書き換えられる禁止プログラム
高まる攻撃性と暴力への礼賛
メディアが心のスキーマを変える
子ども部屋に侵入した麻薬
十代で燃え尽きる脳と無気力な若者たち
中毒になりやすいタイプと危険因子
発達障害の子を直撃する影響
損なわれる心の発達と幼くなる現代人
サイコパス化する若者の脳
模倣する脳と蒔かれた悪の種
脳に仕掛けられた時限爆弾
脳の中で起きる「公害」
脳内汚染は回復できるのか
子どもたちの笑顔を取り戻すために

おすすめコメント

事件は、ごくふつうの家庭の居間で起きた。テレビを見ていた兄に背後から近づいた中学生の弟が、兄の後頭部めがけて斧を振り下ろしたのだ―見たいアニメを見せてもらえなくて、兄を殺そうと思った。当初、犯行の動機として明らかになったのは、ほとんどそれだけだった・・・。若者たちが寝る間も惜しんで、何時間もゲームに夢中になる理由。それは、テレビゲームをプレイしたとき、脳内のドーパミンが著しく放出されることにあった。そしてそれは、コカインや覚醒剤の投与と同じレベルのドーパミン上昇を引き起こす。毎日長時間にわたってゲームをすることは、麻薬や覚醒剤などへの依存、ギャンブル依存と変わらない依存を生むのである。子ども部屋に侵入したゲーム、ネットという麻薬。医療少年院勤務の精神科医が世に問う警告の書!

著者紹介

岡田 尊司 (オカダ タカシ)  
1960年香川県生まれ。精神科医。医学博士。東京大学哲学科中退、京都大学医学部卒業。同大学院の高次脳科学講座神経生物学教室、脳病態生理学講座精神医学教室にて研究に従事する。現在、京都医療少年院に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)