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軍師・佐々淳行 反省しろよ慎太郎だけどやっぱり慎太郎

危機管理最前線 2

出版社名 文藝春秋
出版年月 2007年10月
ISBNコード 978-4-16-369560-0
4-16-369560-5
税込価格 1,938円
頁数・縦 293P 20cm

商品内容

要旨

同じような逆風に直面したのに、なぜ石原都知事は圧勝し、安倍首相は大敗・辞任したのか。

目次

1 都知事選と参院選の「危機管理」(石原都知事選対本部長かく戦えり
猛省せよ、危機管理欠落の安倍政権
「軍師」と「悪七兵衛景清」のいない安倍内閣)
2 国家の危機管理は大丈夫か(日本は中国の「朝貢国」ではない―日清戦争時代に戻った北東アジア
治安・防衛・外交の「悪七兵衛」OBを再召集する安倍総理
なぜスパイ防止法を作らないのか―イージス艦機密漏洩・上海伝電信官自殺事件
財務省が削減した「ミサイル攻撃」予算のツケ
「非核四原則」の四つ目は「議論するな」
「凛として、強く、美しい日本」になるために
防衛省になってはみたが―八カ月で三人目の大臣とは!
聖徳太子「十七条の憲法」を改正せよ)
3 「危機管理」の成功と失敗(石原慎太郎都知事の実績―歌舞伎町浄化大作戦
論功行賞人事の弊―“ウィットとブラウン”ハリケーン・ニューオーリンズの悲劇
日本初の「危機管理産業展」―消火飛行艇から児童防犯ブザーまで
知られざる学園紛争解決の功労者
民主党前原誠司代表の危機管理失敗を惜しむ
策定すべき「在留邦人救出」のための危機管理
危機管理最大の敵「不決断」と「不作為」―愛知県警の大失態)
4 心(思考)の危機管理―日本人の心をタブーの呪縛から解放しよう(「社会正義の実現」は弁護士の義務
行き過ぎた「同和行政」
「言葉狩り」放送禁止用語の怪
「日の丸・君が代」は軍国主義の象徴に非ず)
5 平成蓋棺録(わが上司後藤田正晴との“物別れ”
戦死者の追悼に国境はない―日本国家危機管理失敗の犠牲者たち
勲を語らなかった零戦の英雄を悼む―紫電改戦闘機隊最後の“軍師”
「殺身成仁」の宮本警部に最敬礼
物故総理たちの「危機管理」)

おすすめコメント

都知事選、参議院選挙の舞台裏での極秘的エピソードから相次ぐ内外の大事件の処理をめぐって、歯に衣着せぬ佐々節が冴える一冊。選挙前に公私混同などの様々なスキャンダルが明るみになった点では石原慎太郎都知事も安倍晋三首相も五十歩百歩。ところが、選挙の結果は「圧勝」と「惨敗」。その「格差」は何によって生じたのか。石原氏は佐々氏を選対本部長に任命し、マイナスをプラスに転化する戦略で成功したのに、安倍氏にはそうした軍師がいなかった……。「諸君!」連載の「インテリジェンス・アイ」に大幅な加筆を行なった危機管理最前線レポートです。

著者紹介

佐々 淳行 (サッサ アツユキ)  
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等に警備幕僚長として危機管理に携わる。86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、89年昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。2000年、第48回菊池寛賞を受賞。2001年、勲二等旭日重光章受章。著書に『東大落城』(文藝春秋読者賞受賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)