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四国八十八ケ所感情巡礼

出版社名 文藝春秋
出版年月 2008年9月
ISBNコード 978-4-16-370570-5
4-16-370570-8
税込価格 1,320円
頁数・縦 142P 20cm

商品内容

要旨

極楽へ行きたいと思う愚かしさ。それでも作家は歩き、祈りつづける。

目次

阿波の雪
土佐の風
伊予の桜
讃岐の霞
附録 お四国巡礼の記

おすすめコメント

一昨年は客船で世界1周を成し遂げた作家が今度は四国お遍路へと妻で詩人の高橋順子氏と旅立った。作家は35年間、私小説を書き、「身の回りの多くの人々をさんざん傷つけて来たので、いまさら極楽へ行きたいという風なことは考えないのだが、生きている間に少しは謝罪したいという虫のいい気持ちがあって」徒歩での巡礼を決意したのだった。淡々とした記述の中に作家ならではの人生に対する感慨や、ふと湧き出る回想、旅で出会った人々への人間観察が溢れる。(OS)

著者紹介

車谷 長吉 (クルマタニ チョウキツ)  
昭和20年、兵庫県飾磨市(現・姫路市)生まれ。慶応義塾大学文学部卒業後、広告代理店、料理屋などで働きながら小説家を目指す。平成5年に『鹽壷の匙』で三島由紀夫賞と藝術選奨文部大臣新人賞、平成9年に『漂流物』で平林たい子文学賞、平成10年に『赤目四十八瀧心中未遂』で直木賞を受賞。平成13年には「武蔵丸」で川端康成文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)