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科学は大災害を予測できるか

出版社名 文藝春秋
出版年月 2010年2月
ISBNコード 978-4-16-372250-4
4-16-372250-5
税込価格 1,676円
頁数・縦 213P 20cm

商品内容

要旨

ブラジルの蝶のはばたきひとつでテキサスの天気は変わってしまう。だから予測は不可能である。そう数字のカオス理論は証明した。では、大災害の予測は不可能なのか?物理学、気象学、経済学、天文学の最先端は、このカオス理論の断崖を越えようとする。

目次

まえがき 数学と科学の交差ポイント
第1章 自然災害
第2章 気候変動
第3章 小惑星の衝突
第4章 金融危機
第5章 パンデミック
第6章 予測はどこまで可能になったのか

出版社
商品紹介

著者は数100万年先の惑星運行を予測する数学者。気候変動・小惑星衝突・伝染病・経済恐慌などから「予測」の科学を解きあかす。

おすすめコメント

著者フロリン・ディアクさんの専門は数学によって惑星、彗星の運行を予測すること。現在では数100万年先まで予測できるとか。この知見を、他の災害にも応用できるでしょうか? たとえば地球温暖化、大恐慌などなど……。カオス理論によれば、どんなに精緻(せいち)に条件を設定したモデルをつくろうと、それ自身に内在する些細な動きが、そのパラダイムを崩してしまうため、予測は不可能だといいます。一方で、各分野の科学の進歩によって、その断絶を埋める努力が続けられています。両者のせめぎ合いの最前線を、具体的事例をもとにわかりやすく解きあかします。

著者紹介

ディアク,フロリン (ディアク,フロリン)   Diacu,Florin
1959年生まれ。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州のビクトリア大学数学科教授。ルーマニア出身、ブカレスト大学卒業後、数学教師を経てドイツのハイデルベルグ大学で博士号取得。専門はカオス理論と天体力学
村井 章子 (ムライ アキコ)  
翻訳者。上智大学文学部卒業
川島 博之 (カワシマ ヒロユキ)  
東京大学大学院農学生命科学研究科准教授。農業問題や環境問題について、複合的な要因を分析し将来を予測するシステム分析を利用して研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)