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がんの最後は痛くない

出版社名 文藝春秋
出版年月 2010年8月
ISBNコード 978-4-16-373000-4
4-16-373000-1
税込価格 1,430円
頁数・縦 185P 20cm

商品内容

要旨

一般に、がんは「終末期に激しい痛みが襲う病気」と思われているが、在宅緩和ケア医の著者は、それは大いなる誤解だと言う。著者の経験によれば、最後まで痛みが出ない患者さんも多く、痛みが出ても、ほとんどは鎮痛剤で和らげられ、「七転八倒の苦しみ」を味わう人などいないからだ。ところが、世の中を見渡すと、現にがんで七転八倒する人がいる。そんな痛みが出るはずがないのに、なぜ?著者はこの問いへの答えを探りつつ、今のがん治療、緩和ケアのあり方に大きな疑問を突きつける。

目次

第1章 なぜ住み慣れた家での療養なのか
第2章 「がんの痛み」についての三つの驚き
第3章 がんはなぜ「痛い病気」になったのか
第4章 痛くなるメカニズム
第5章 身体的な痛みをどう取るか
第6章 がんの痛みって不思議だね
第7章 がんの痛みだけなぜ特別視されるのか
第8章 キーワードは「自律」

出版社
商品紹介

痛みで七転八倒というがんの終末像は誤解。患者の半数は痛みが出ず、痛む半数も薬で和らげられる。苦痛なき大往生は可能だった。

著者紹介

大岩 孝司 (オオイワ タカシ)  
医師。1947年生まれ。72年、千葉大学医学部を卒業後、同大学医学部肺癌研究施設外科部門に入局。その後、国立佐倉病院、結核予防会複十字病院(清瀬市)、鎗田病院(市原市)、松戸市立東松戸病院を経て2001年、千葉市稲毛区に「さくさべ坂通り診療所」という在宅緩和ケア専門の診療所を開設(2010年、同市中央区に移転)。終末期のがん患者の在宅療養を応援している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)