紅梅
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2011年7月 |
ISBNコード |
978-4-16-380680-8
(4-16-380680-6) |
税込価格 | 1,257円 |
頁数・縦 | 171P 20cm |
商品内容
要旨 |
二〇〇五年二月に舌癌の放射線治療を受けてから一年後、よもやの膵臓癌告知。全摘手術のあと、夫は「いい死に方はないかな」とつぶやくようになった。退院後は夫婦水入らずの平穏な日々が訪れるも、癌は転移し、夫は自らの死が近づいていることを強く意識する。一方で締め切りを抱え満足に看病ができない妻は、小説を書く女なんて最低だ、と自分を責める。そしてある晩自宅のベッドで、夫は突然思いもよらない行動を起こす―一年半にわたる吉村氏の闘病と死を、妻と作家両方の目から見つめ、全身全霊をこめて純文学に昇華させた衝撃作。 |
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出版社 商品紹介 |
2005年春、癌が発見され、膵臓全摘の手術を受けた吉村昭の、1年半後の壮絶な死までを、作家でもある妻が硬質で冷静な筆で作品化。 |
おすすめコメント
「『文學界』にこの作品が掲載されるときは、心配で夜も眠れなかった」とおっしゃる津村さん。本作は雑誌発売と同時に大きな反響を呼び、津村さんの不安を吹き飛ばす賞賛の声が相次ぎました。2005年2月に舌癌と診断された吉村昭氏。抗がん剤治療や免疫療法を試みる闘病生活、転移から死に至るまでの日々を、妻と作家両方の目から、津村さんが冷静にかつ力強く描ききりました。5年を経て小説へと昇華された傑作です。