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井上ひさしから、娘へ 57通の往復書簡

出版社名 文藝春秋
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-16-390629-4
4-16-390629-0
税込価格 1,760円
頁数・縦 240P 19cm

商品内容

要旨

父から娘へ、そして次代へ。タウン誌上で5年にわたって交わされた往復書簡。没後7年、初の単行本化。

目次

1 元気に明るく働いてください(マスの口癖
「月刊いちかわ」の人たち
ちょっと変でしょ? ほか)
2 生きる練習をつづけてください(調和
弱い心と逞しい心
国立療養所で働きはじめるまで ほか)
3 長く生きることには大きな意味があります(思い出したくない思い出
北国分の家
国分操車場行きの最終バス ほか)

おすすめコメント

父から娘へ、そして次代へーー いまなお遺された多くの小説、戯曲が人々を魅了し続ける井上ひさし。没後7年を前に、ご本人の言葉が、単行本未収録の手紙という形でよみがえります。井上さんには、千葉県市川市に格別の思い入れがありました。本書は、「月刊いちかわ」というタウン誌上で、次女の綾さんと5年にわたって 交わされた往復書簡です。父:手紙の形をとりながら、わたしの小さかったころのことをできるだけ 正確に書くことにしようと、思い立ちました。娘:ここには小さい頃の父もいて、父の父や、父の母のマスおばあちゃんもいます。青年期の若い父もいます。・・この「往復書簡」は、亡くなる5ヶ月前まで、息苦しさや、体力もなくなっていく中で、三人姉妹のまん中の私に書き綴って くれたものです。父は、これまで伝えてこなかった自身のことだけでなく、今後何をすべきか、何をしたいか、と書きます。そして、その言葉に、必死でこたえようとする娘。あらためて、井上ひさしという作家の、あたたかい、やさしい人間性が伝わってくる一冊です。

著者紹介

井上 ひさし (イノウエ ヒサシ)  
1934年、山形県生まれ。上智大学外国語学部フランス語科卒。浅草フランス座文芸部兼進行係などを経て、戯曲「日本人のへそ」、NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」などを手がける。1972年「手鎖心中」で直木賞受賞。1979年「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で紀伊國屋演劇賞、翌年読売文学賞戯曲賞を受賞。1981年「吉里吉里人」で日本SF大賞、翌年読売文学賞小説賞を受賞。1999年、菊池寛賞受賞。2004年、文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)