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コンプレックス文化論

出版社名 文藝春秋
出版年月 2017年7月
ISBNコード 978-4-16-390682-9
4-16-390682-7
税込価格 1,650円
頁数・縦 303P 19cm

商品内容

要旨

コンプレックスに向き合い、しつこく考え続けた評論+インタビュー。

目次

第1回 天然パーマ
第2回 下戸
第3回 解雇
第4回 一重
第5回 親が金持ち
第6回 セーラー服
第7回 遅刻
第8回 実家暮らし
第9回 背が低い
第10回 ハゲ

おすすめコメント

文化はコンプレックスから生まれる。天然パーマ、背が低い、下戸、ハゲ、一重(ひとえ)、遅刻、実家暮らし、親が金持ち……これまで腰を据えて考察されることのなかった10個のコンプレックスに向き合い、数々の文献を読み解きながらしつこく考察した評論集。各章、評論と評論の間に、そのコンプレックスを背負い、クヨクヨしつつも嗜んできたミュージシャンやデザイナーなど表現者たちへのインタビューも収録。「天然パーマ」 天然パーマという自然エネルギー/ミュージシャン 有馬和樹(おとぎ話)/カルチャーはクルンクルンが支えてきた 「下戸」 「お酒飲めない」から生まれるもの/ミュージシャン 澤部渡(スカート)/今こそ、下戸の反乱を 「解雇」 「明日から来なくていい」と言われたので/ハイパー・メディア・フリーター 黒田勇樹/切実な表現は残酷な解雇から生まれる 「一重」 二重ファシズムの中で/アイドル 朝倉みずほ(BELLRING少女ハート)/一重にしかできないことを探しに 「親が金持ち」 「あいつ、親が金持ちなんだぜ」/昆虫好きクイズ女王 篠原かをり/親が金持ちならではの表現なんてあるのか 「セーラー服」 直視できなかったから/イラストレーター 中村佑介/スクールガールへのコンプレックス 「遅刻」 遅刻はアーティストへの近道/デザイナー・ソラミミスト 安齋肇/絶対に負けられない戦いが、遅刻にはある 「実家暮らし」 実家暮らしならではの表現活動/現代美術家 泰平/朝ドラと実家暮らし 「背が低い」 「背の順」で腰に手を当て続けた人たち/ミュージシャン 鈴木圭介(フラワーカンパニーズ)/ジャニーズと自衛隊と韓流アイドルとチビ 「ハゲ」 ありのままの姿見せるのよ/臨床心理士 矢幡洋/ハゲまされている場合か

著者紹介

武田 砂鉄 (タケダ サテツ)  
1982年東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年秋よりフリーライターに。著書に『紋切型社会―言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社、2015年、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)、などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)