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タイムマシンに乗れないぼくたち

出版社名 文藝春秋
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-16-391497-8
4-16-391497-8
税込価格 1,650円
頁数・縦 213P 19cm

商品内容

要旨

人知れず抱える居心地の悪さや寂しさ。そんな感情に寄り添い、ふと心を軽くする物語。『水を縫う』で注目の著者が紡ぐ愛おしくきらめく7篇。

出版社・メーカーコメント

「コードネームは保留」楽器店で働く優香は、人知れず“殺し屋”の設定を生きることで、味気ない日々をこなしていた。「タイムマシンに乗れないぼくたち」新しい街に馴染めない「ぼく」は、太古の生物が好きで、博物館が唯一落ち着く場所だった。ある日、博物館で“現実逃避”をしているスーツ姿の男性と出会い――「夢の女」死んだ夫のパソコンに残されていた小説原稿。それは、夫と「理想の女」が主人公のSF小説だった。「深く息を吸って、」息をひそめるように日々を過ごすかつての「きみ」に、私は語りかける。「対岸の叔父」町いちばんの変わり者、それがぼくの叔父さんだった。

著者紹介

寺地 はるな (テラチ ハルナ)  
1977年、佐賀県生まれ。2014年、『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。2020年、『夜が暗いとはかぎらない』が第33回山本周五郎賞候補作に。令和2年度「咲くやこの花賞」(文芸・その他部門)受賞。2021年、『水を縫う』が第42回吉川英治文学新人賞の候補作となり、第9回河合隼雄物語賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)