• 本

夜に星を放つ

出版社名 文藝春秋
出版年月 2022年5月
ISBNコード 978-4-16-391541-8
4-16-391541-9
税込価格 1,540円
頁数・縦 220P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 第167回直木賞受賞作品です。不安や葛藤を持つ人が前に進みたいと思って上を見上げる時、微かに見える星の光が希望のように確かに存在している。そんな優しくて切ない5人の物語です。私は「真珠星のスピカ」と、「星の随に」の親と子の家族への思いがすごく強くて心に残りました。歩みだそうとする5人の続きをどこかで知りたいなと思いました。

    (2023年7月3日)

商品内容

文学賞情報

2022年 第167回 直木賞受賞

要旨

もう何も失いたくない。でも私は、また人と関わりたいと思った。心の揺らぎが輝きを放つ短編集、著者の真骨頂五編。

出版社・メーカーコメント

かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」など、この著者だからこそ掬い上げることのできる、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。

著者紹介

窪 美澄 (クボ ミスミ)  
1965年東京都生まれ。2009年「ミクマリ」で女による女のためのR‐18文学賞大賞を受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。また同年、同書で山本周五郎賞を受賞。12年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞、19年『トリニティ』で織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)