• 本

街場の成熟論

出版社名 文藝春秋
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-16-391756-6
4-16-391756-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 294P 19cm

商品内容

要旨

なぜ複雑な話は「複雑なまま」扱ったほうがよいのか。権力者支配の国で上昇志向に駆られた人の振る舞い。人からの採点を待つ「被査定マインド」をやめる。ものごとは原理よりも「程度の問題」で考える。子どもたちを歓待し、承認し、祝福する大切さ…etc.親切、品位、勇気…失われゆく徳目を明らかにし、市民的成熟へといざなう本。

目次

1 ウクライナ危機後の世界(ウクライナ危機と「反抗」
日本は帝国の属領から脱却できるか? ほか)
2 沈みゆく社会(安倍元首相銃撃の報に接して
安倍暗殺事件とその背景 ほか)
3 成熟について(病と癒しの物語『鬼滅の刃』の構造分析
勇気について ほか)
4 ジェンダーをめぐる諸相(男たちよ
女性議員はなぜ少ないのか?
師弟関係とハラスメント
セックスワーク―「セックスというお仕事」と自己決定権)
5 語り継ぐべきこと(半藤一利『語り継ぐこの国のかたち』文庫版解説
「危機」について
「アジア人物史」月報
図書館の戦い
歓待ということ
品がよいとは悪いとは
鈴木邦男さんのこと
小田嶋さんの思い出)

著者紹介

内田 樹 (ウチダ タツル)  
1950年東京生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専門はフランス文学・哲学、武道論、教育論など。第6回小林秀雄賞(『私家版・ユダヤ文化論』)、新書大賞2010(『日本辺境論』)、第3回伊丹十三賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)