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現代筆跡学序論

文春新書 149

出版社名 文藝春秋
出版年月 2001年1月
ISBNコード 978-4-16-660149-3
4-16-660149-0
税込価格 759円
頁数・縦 229P 18cm

商品内容

要旨

書かれた文字から、書き手の人柄や書いた時の状態まで連想してしまう―そんな経験は誰もがあるだろう。機械による字とは異なり、手で書かれた文字は、単なる意味以上の何かを伝えてしまうのだ。しかし、本当に筆跡は人間性を表わすのか、書き手の時代やお国ぶりまで判るのか、筆跡は偽装できるのか、手筋は遺伝するのか、きれいな字を書くには、等々、「書く」ことをめぐる根本的な問いに、自由な考察を加え、「筆跡学」なる新しい学問を提唱する。

目次

第1章 大石内蔵助の書状
第2章 筆跡の個別性と歴史性
第3章 現代学生筆跡気質
第4章 文字を書くメカニズム
第5章 筆跡鑑定とは何か

著者紹介

魚住 和晃 (ウオズミ カズアキ)  
1946年生まれ。三重県出身。東京教育大学教育学部卒業。現在、神戸大学国際文化学部教授、同大学院総合人間科学研究科博士課程教授(文字文化形象論)。文学博士。書家としての号は卿山(けいざん)。主な著書に『宮島詠士〈人と芸術〉』『張廉卿〈悲憤と憂傷の書人〉』『「書」と漢字』などがある。また、98年に書作品10作が大英博物館に収蔵される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)