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明治人の教養

文春新書 293

出版社名 文藝春秋
出版年月 2002年12月
ISBNコード 978-4-16-660293-3
4-16-660293-4
税込価格 748円
頁数・縦 198P 18cm

商品内容

要旨

近代日本は、勤勉な頭脳と卓抜な観察力、旺盛な読書力によって、新旧・和洋・東西を融合し、新しい日本文化の基礎を築くことに成功したが、その知的営みの精髄ともいうべき「教養」は、いまや消滅したかのように見える。では日本的「教養」とは、いかなるものであったか。近代日本の教養形成の担い手となった知識人たち―森外三郎、狩野亨吉、西田幾多郎、河上肇、安倍能成、九鬼周造らの人格形成の過程を、日記・書簡・随筆などを通してたどる。

目次

小島政二郎と「明治の人間」
柳田国男の「明治的統一」
『チャタレイ夫人の恋人』を読む西田幾多郎
君山と寸心―「読書人」vs「思索者」
河上肇と「味噌汁の身」
森外三郎の京都一中
リーダー・今西錦司の原点
「二代目」桑原武夫の客気
キーパーソン・狩野亨吉
ケーベルと漱石の間
「アンバイヨクナル」安倍能成
「長身・美貌・etc」vs「正反対」の九鬼・天野
辰野隆と福原麟太郎―「過去」と「現在」の微妙な関係
「教養」は時代を超えるか

著者紹介

竹田 篤司 (タケダ アツシ)  
1934年、愛知県生まれ。東京教育大学哲学科卒。同大学院博士課程(仏語仏文学専攻)中退。愛知県立大学助教授を経て、現在、明治大学教授。専攻はフランス哲学、近代日本思想。他に、スペイン思想史に関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)