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歴史の作法 人間・社会・国家

文春新書 345

出版社名 文藝春秋
出版年月 2003年10月
ISBNコード 978-4-16-660345-9
4-16-660345-0
税込価格 825円
頁数・縦 262P 18cm

商品内容

要旨

どう書けば歴史の「真実」を伝えることができるのか、そもそも歴史は科学か文学か、歴史家は現実政治に向き合うべきではないかなど、本書が問うのは歴史に取り組む人間の根本姿勢である。その観点から著者はヘロドトス、司馬遷、イブン・ハルドゥーン、ギボン、ブローデル、北畠親房、新井白石、内藤湖南など、古今東西の主要な歴史家を取り上げ、彼らが歴史をどう捉えたか詳細に跡づける。歴史学の意味と使命を考える、歴史を学ぶ人間必読の書。

目次

序章 こだわりと疑念―なぜ歴史を考えるのか
第1章 天道、是か非か―歴史のメッセージ
第2章 ヒストリーとストーリー―科学と文学の間
第3章 危機における歴史―歴史家の使命
第4章 広がる歴史―文明の接触と衝突
第5章 世界史と日本史の出会い―構造の転換
終章 リアリズムと理想主義―現代歴史学の志

著者紹介

山内 昌之 (ヤマウチ マサユキ)  
1947年札幌生れ。北大卒業後、カイロ大客員助教授、トルコ歴史協会研究員、ハーバード大客員研究員等をへて東大教授。専攻は国際関係史とイスラーム地域研究。主著に『スルタンガリエフの夢』(サントリー学芸賞)、『瀕死のリヴァイアサン』(毎日出版文化賞)、『ラディカル・ヒストリー』(吉野作造賞)、『岩波イスラーム辞典』(共編著、毎日出版文化賞)。『納得しなかった男』等で司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)