• 本

おせい&カモカの昭和愛惜

文春新書 538

出版社名 文藝春秋
出版年月 2006年10月
ISBNコード 978-4-16-660538-5
4-16-660538-0
税込価格 825円
頁数・縦 254P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • おせいさんが贈る箴言集

    NHK連続テレビ小説で放送中の『芋たこなんきん』で、藤山直美と國村隼が演じているのが、ご存知「おせいさんとカモカのおっちゃん」。そのおせいさんの、オトナの知恵袋がこちらです。昭和を愛する心がギッシリ詰まった本書は、年齢・性別を問わず、どなたの心にも沁みこむと思います。戦争・阪神大震災の体験から出る思い。人間の気品について考え、敬語の必要性を説き、大人の資格を教える。人生を按配よくやっていく知恵を授け、子供に教えておくべきことを語る。肉親は、甘えられる間柄だからこそ、よけい気を遣わねばいけない場合があると悟し、家庭を幸福にするヒントを与えてくれる。「人生には結構<生きていてよかった>という日が、星屑のようにばらまかれているのだ。」という言葉は「だから負けるな」という、おせいさんからのエールのように思え、力づけられる。

    (2006年11月4日)

商品内容

要旨

激動の昭和を生き抜いて、書いて、飲んで、歌って、しゃべった二人―“昭和党”おせい&カモカのおっちゃん。人生最高のコンビの、オトナの知恵が詰まったアフォリズム集。

目次

おせいさんの昭和館
痛恨にみちた教訓
地を払ったものに愛をこめて
オトナとコドモの見分け方
イイ人間、イイ人生
そんな教育、ちゃうんちゃう?
家庭の幸福に関するヒント
葬式はどんちゃん騒ぎで
カモカのおっちゃんという男
附録1 中年いろはかるた
附録2 昭和の歌は愛しく懐かしく

著者紹介

田辺 聖子 (タナベ セイコ)  
1928(昭和3)年、大阪生れ。作家。樟蔭女子専門学校国文科卒。64年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)」で芥川賞受賞。軽妙洒脱でユーモラスな小説を主体に歴史エッセイ、評論など幅広く活躍。87年『花衣ぬぐやまつわる…わが愛の杉田久女』で女流文学賞、93年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、98年『道頓堀の雨に別れて以来なり』で読売文学賞、泉鏡花文学賞、井原西鶴賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)